赤字続く新潟県立病院…松代病院の規模縮小し“無床診療所”へ 入院患者受け入れは十日町病院に集約

新潟県立病院をめぐり、厳しい経営状況が続く中、県が十日町市の県立松代病院について、規模を縮小し、来年にも入院機能を停止し“無床診療所”とする方針であることが関係者への取材で分かりました。

新潟県立病院をめぐり、厳しい経営状況が続く中、県が十日町市の県立松代病院について、規模を縮小し、来年にも入院機能を停止し“無床診療所”とする方針であることが関係者への取材で分かりました。

県立松代病院は内科や精神科・整形外科などを備え、現在は常勤医3人、ベッド数は39床となっています。

昨年度は一日当たりの入院患者数が24.8人、外来患者数は71.2人で、県の一般会計からの繰入金を除いた純損益は4億1200万円あまりの赤字でした。

こうした中、関係者への取材で、県が松代病院の規模を縮小し、来年4月をめどに入院ベッドのない“無床診療所”とする方向で十日町市と協議していることが分かりました。

無床診療所としたあとも当面は県立で運営し、入院患者の受け入れは約15km離れた県立十日町病院に集約する考えです。

県立病院をめぐって去年、13の病院を運営する県病院局は「今年度の決算が約42億円の赤字となる見込みで、近く資金が枯渇するおそれがある」と公表。

松代病院を含むへき地の病院について、機能や規模の適正化に向け方針を決めるとしていました。

最終更新日:Thu, 06 Mar 2025 18:59:53 +0900