初の世界大会に挑む!女子相撲・阿部ななさん(15) 幼い頃からの夢…“世界一”実現へ【新潟】

新潟県新発田市に住む中学3年の阿部ななさんが10月7日に初の世界大会に挑みます。幼いころから夢見てきた世界一…大会直前の思いを取材しました。
新潟県新発田市に住む中学3年の阿部ななさんが10月7日に初の世界大会に挑みます。幼いころから夢見てきた世界一…大会直前の思いを取材しました。

大人の男性を相手に相撲をとっていたのは、中学3年生・阿部ななさん(15)。10月7日に夢だった世界大会に挑みます。

【阿部ななさん】
「うれしいし、楽しみ。戦ったことない海外の人たちと戦えるのが楽しみ」

満面の笑みを見せるななさんを初めて取材したのは5年前の夏。

すでに小学4年生で日本一になっていたななさん。小学2年生の頃、「お姉ちゃんが出るなら出たい」と出場した、わんぱく相撲大会で初出場にも関わらず優勝しました。

この頃、ななさんに大きな夢できていました。

【阿部ななさん(小4)】
「相撲の選手になりたい。世界大会で優勝したい」

「相撲で世界一に!」ななさんを取材して5年、この夢がぶれることはありませんでした。

【阿部ななさん(小6)】
Q.目標は?
「世界大会で優勝すること」

【阿部ななさん(中2)】
「世界大会で優勝したい」

小学生の頃から自宅でのトレーニングに使っていたタイヤは、ダンプカーのタイヤから約120kgの除雪車用のタイヤ…現在では、さらに大きい230kgのタイヤに。

転がすタイヤとともに、ななさんも成長。大会が開かれるごとに優勝を重ねてきました。そして去年…

【ななさんの姉・阿部さくらさん】
「妹のために試合相手になったり、やりがいがあったが、ふと思ったときに『妹の何にもなれていない」』と。一番近くで応援していたはずなのに、何もできていないと思って…」

姉のさくらさんが競技を引退。世界一の夢を叶えるために、ななさんのサポート役に回ったのです。

迎えた今年5月の全国大会。優勝すれば世界大会への出場が決まる中、格上の相手を倒して全勝し、夢への挑戦権を得ました。

世界大会に向けて意気込むななさん。稽古では監督の激も飛びます。

【日水知英 監督】
「世界大会は見たことがないから、どこの人が来て、どういう体型の人が来るのか、想像がつかないので非常に困っている」

【ななさんの姉・阿部さくらさん】
「若干、緊張じゃないけど、私はリラックスという感じではない」

サポートする側は初の世界大会に不安な様子も見せますが…

【阿部ななさん】
Q.コンディションは?
「いい感じ」

Q.初めて戦う相手は?
「楽しみ」

本人のコンディションは万全のようです。日水監督が挙げる世界一へのポイントは…

【日水知英 監督】
「数秒で勝負を決して、要するに押し出し。それしか考えていない」

ななさん得意の“押し相撲”で姉妹の夢の実現へ!

【ななさんの姉・阿部さくらさん】
「いつも通りのななちゃんで、ななちゃんらしく頑張ってくれたらいいかなと思っている」

【阿部ななさん】
Q.意気込みは?
「優勝したい!」

ななさんは10月1日、京都で開かれた全国大会の中学生重量級でも優勝し、世界大会に向けて弾みをつけています。世界大会のジュニア女子重量級は7日に東京で開かれます。最終更新日:Mon, 02 Oct 2023 18:55:03 +0900