ハクチョウにコシヒカリ!? 水鳥のエサで農業・福祉・観光が連携「おいしいコメPR」【新潟・阿賀野市】

毎年多くのハクチョウが飛来する阿賀野市の瓢湖。そのハクチョウなどに与えるエサが販売されていますが、障害がある人が地元でとれたコシヒカリを使って作っています。農業・福祉・観光が一体となって、地域を盛り上げようと取り組んでいます。
毎年多くのハクチョウが飛来する阿賀野市の瓢湖。そのハクチョウなどに与えるエサが販売されていますが、障害がある人が地元でとれたコシヒカリを使って作っています。農業・福祉・観光が一体となって、地域を盛り上げようと取り組んでいます。

毎年10月から翌年3月ごろにかけて、多くの白鳥が飛来する阿賀野市の瓢湖。

【齋藤正昂アナウンサー】
「水鳥のエサとして販売されているこちらのポン菓子。農業と福祉が連携して作っているものなんです」

観光客向けに販売している水鳥のエサは、3年前にリニューアルされました。

【瓢湖白鳥観察舎販売組合 土井一心太代表理事】
「なるべく地元のおいしいコメをPRできたらなと思い、地元のコメを使わせてもらっている」

以前は県外で作られたポン菓子を使用していましたが、地元阿賀野市のコメを使用することに。原料となるのは、有機農法が盛んな笹神地区の特別栽培米コシヒカリです。地元の畜産業で出たふんや、稲刈り後のもみ殻などから作られた堆肥が使われています。

【JA新潟かがやきささかみアグリセンター 高山和彦さん】
「コメから出てくるもみ殻をもう一度堆肥にして、水田に戻すというかたち。ハクチョウに食べてもらうことで、それも循環なのかなと思う」

そうしてできた水鳥のエサは、地域の福祉事業所で袋詰め作業が行われています。障がいがある人が手作業で行い、1日約500袋を製造します。

【JA新潟かがやきささかみアグリセンター 唐橋佑来係長】
「袋詰め作業をこちらの作業所さんにお願いできないかという話で。地域ぐるみで行っている事業」

袋には笹神地区の特別栽培米を使用していると明記したほか、若い人も手に取りやすいようデザインを一新しました。多い時には1日で1000袋売れるということです。

【瓢湖白鳥観察舎販売組合 土井一心太代表理事】
「農業と福祉と観光も一緒に地域で循環できればいい。今後もそういう取り組みができればいいなと思う」最終更新日:Wed, 07 Feb 2024 19:18:50 +0900