新潟市民病院に対し卸売業者が約7600万円過大請求 執刀医が手術時に使用する「持ち込み品」で…

新潟市民病院は22日、特定の手術で使用される診療材料について、卸売業者にあたるメディックスが約7600万円を過大に請求し、受領していたことが判明したと発表しました。
新潟市民病院は22日、特定の手術で使用される診療材料について、卸売業者にあたるメディックスが約7600万円を過大に請求し、受領していたことが判明したと発表しました。

市民病院によりますと、過大請求のあった診療材料は2013年11月から2023年5月までに11品あり、メディックスは市民病院に対し、過払金約7600万円に加え、遅延損害金約1600万円を合わせた約9300万円を納入したということです。

過大請求があった診療材料は、卸売業者であるメディックスが直接手術室に搬入し、執刀医が患者にあわせてその場で選んで使用する「持ち込み品」と呼ばれるもので、メディックスは実際に使用した物品よりも高額なものへ名目を差し替えるなど、虚偽の内容で伝票を作成し、市民病院が契約する物品管理調達業務受託者を介して過大な金額での請求を行っていました。

市民病院は警察に被害届を出したということです。

再発防止策について、市民病院は手術後に卸売業者から伝票を受け取る際には、病院スタッフが物品ごとの使用実績をより詳細に確認するとともに、物品外装に貼られている規格シールとの突合を徹底するなどして、持ち込み品伝票の検収体制の強化を図るとしています。最終更新日:Thu, 22 Feb 2024 18:19:37 +0900