
日に日に寒さが強まる中、新潟県村上市ではサケの街ならではの冬支度です。冷たい空気にさらすことでうまみが増すとされる“塩引き鮭”を軒先に吊るす作業が行われました。
11月28日、村上市で行われたのは塩引き鮭のつり下げ作業です。
寒風にさらすことでうまみが増すとされる塩引き鮭。日本海が近く湿気を含んだ冷たい風が流れ込むことで低温発酵が進み、深い味わいになるといいます。
こうして特産のサケが街の軒下に吊るされる光景が冬の風物詩となっている村上市ですが…
【村上市観光協会 片野将 事務局長】
「今年もサケは不漁で、塩引き街道に提供していただく数もなかなか大変」
近年サケの水揚げは年々減少していて、街に吊るされる数も漁が盛んだった10年前と比べ3分の1ほどになっているといいます。
それでも地域の伝統をつなごうと住民によって手際よく進められる作業。
そこには地元の中学生が手伝う姿も。村上東中学校では地域文化を学ぶ授業を行っていて、生徒が協力して塩引き鮭を作りました。
【参加した生徒】
「自分たちが大人になってもこの伝統が続いたらいいと思った」
【村上市観光協会 片野将 事務局長】
「香ばしく焼いて、皮までおいしく食べられるサケということで他のサケとは違う。サケの街には外に塩引き鮭が干してあるというなかなか不思議な光景だと思うが、それが村上の冬だと感じていただければと思う」
村上市は街にサケが吊るされるこの光景を“鮭塩引き街道”として発信していて、12月20日まで楽しむことができます。
最終更新日:Sat, 29 Nov 2025 05:00:00 +0900



