飲食店が入った雑居ビルなどの避難経路に見られるダンボールや発砲スチロール。万が一、放火や火災が発生した場合は避難できない恐れが出てきます。
新潟市消防局は12月12日、その危険性を伝えるための燃焼実験を行いました。
【松尾和泉アナウンサー】
「ダンボールを燃やす実験が始まりましたバーナーでダンボールに火をつけていきます」
火をつけた20秒後には…
【松尾和泉アナウンサー】
「徐々に徐々に火がのぼっていきます」
そして…
【松尾和泉アナウンサー】
「炎がかなり大きくなりました。ダンボール箱はほとんどが燃え落ちてしまっています」
わずか2分ほどで一気に燃え広がってしまいました。
【新潟市消防局 近藤晋 特別機動査察隊長】
「火災の原因として、人が誰でも入れるところに物を置いておくことによって放火という危険もある。人通りが多くなるような時期については、やはりそういったもの(ダンボールなど)が多くなる印象を受ける」
火事が発生したときには冷静な対処も求められます。ビールケースに火がついた場合、燃え方はゆっくりですが、しばらくすると…
【松尾和泉アナウンサー】
「燃えて液体になったプラスチックがポタポタと床に落ちている。火の燃え広がり方もすごい」
この状態のビールケースには決して水をかけてはいけません。
【松尾和泉アナウンサー】
「水をかけたら燃え広がりました」
【新潟市消防局 近藤晋 特別機動査察隊長】
「石油製品になるので、油火災と一緒。油と水なので燃えてしまう。消火器を正しく使ってほしい」
燃え方を見極めて、正しく消火器を使うことで被害の拡大を防ぐことができます。
【新潟市消防局 近藤晋 特別機動査察隊長】
「危険なものを置かない。そういったものを見つけたら注意することを心がけていただきたい」
これからの時期はストーブが原因の住宅火災も増えることから新潟市消防局は「暖房器具の取り扱いにも注意して火災を予防してほしい」と呼びかけています。最終更新日:Tue, 12 Dec 2023 18:50:19 +0900