“手持ち扇風機”に潜む危険!「衝撃」や「暑さ」で発火!? リチウムイオン電池の扱いに注意

近年、街で見かけることが増えた「手持ち扇風機」。暑さをしのぐために欠かせないアイテムですが、落とすことなどによって衝撃が加わり、リチウムイオン電池が損傷すると破裂してしまう可能性があります。
近年、街で見かけることが増えた「手持ち扇風機」。暑さをしのぐために欠かせないアイテムですが、落とすことなどによって衝撃が加わり、リチウムイオン電池が損傷すると破裂してしまう可能性があります。

こうしたリチウムイオン電池が原因の火災が新潟県内でも毎年発生していて、7月27日、新潟市西区のゴミ処理施設ではリチウムイオン電池の発火実験が行われました。

実験では傷のついた電池を使用。密閉された箱の中に置くと…

【桶屋美圭アナウンサー】
「一瞬で発火してしまいました。周りに家具などが置いてあった場合、すぐに火災につながってしまいます。非常に危険です」

外部からの衝撃だけでなく、内部異常や経年劣化などでも発火する恐れがあり、注意が必要なほか…

【新潟市 環境部循環社会推進課 長谷川彰 主幹】
「電池やバッテリー・充電式の小型家電を燃やさないゴミに出されることが原因で、ゴミ処理施設で発火事故が多発している」

正しく分別されていないと処理過程の衝撃で発火が起こる危険性があり、県内のゴミ処理施設内での発火件数も年々増えています。

【新潟市消防局 予防課火災調査係 横山功樹さん】
「リチウムイオン電池を取り除いたものは燃やさないゴミへ、リチウムイオン電池を取り除けていないものは特定5品目として出していただく必要がある」

また、リチウムイオン電池は衝撃だけでなく、「暑さ」にも弱いため、夏の時期は特に注意が必要です。

この日、外に1時間停めていた車の車内温度を見てみると、サーモグラフィは真っ赤に。

【新潟市消防局 予防課火災調査係 横山功樹さん】
「今ダッシュボード上の温度は78℃を記録している。非常に危険なので、夏の車内・ダッシュボードの上にはスマートフォンなど置かないようお願いします」

便利な機器もその扱いを間違えると危険なものになってしまうので、正しく扱うことが必要です。最終更新日:Thu, 27 Jul 2023 18:37:46 +0900