
気温が上がり、だんだんと春を感じる日が多くなる中、春の訪れを告げる魚が旬を迎えています。
3月10日朝の新潟市中央卸売市場。新鮮な魚が次々とせり落とされていく市場にも春の便りが届いていました。
【山津水産 小出大輝さん】
「3~4月に旬を迎え、ちょうど桜の開花時期とかぶることから“春ブリ”と呼ばれている」
3月に入り、旬を迎えているのが三重県産の“ブリ”です。“春ブリ”とも呼ばれ、先週から10kgを超える大物も入荷してきているといいますが…
【山津水産 小出大輝さん】
「今年は高海水温の影響もあって、水揚げが少なくなっている、価格も去年より倍近く高くなっている」
今年の漁獲量は去年に比べ、3割減少し、価格も約2倍に高騰。海水温の上昇などにより、ブリの回遊ルートが変化していることが原因と見られています。
一方、その味に関しては申し分なく、脂のりがよく、うまみも強いということです。
【山津水産 小出大輝さん】
「産卵の影響で南下してきたブリ。非常に脂のりがよく、おいしいブリになっている」
市場には、春の訪れを告げる魚がもう一つ…
【記者リポート】
「市場では県産のマダイの出荷も始まっています。特に今の時期のマダイは産卵期を迎え赤色に発色していることから“サクラダイ”と呼ばれているということです」
マダイは今年、太平洋側を中心に海水温の変化で漁獲量が少なくなっている一方、日本海側の県内では例年並みで推移しています。
さらに陸から近い場所で水揚げされるマダイは燃料費などの高騰の影響を受けにくく、市場関係者はこれからの時期、縁起物としてもぜひ口にしてほしいと話します。
【山津水産 小出大輝さん】
「4月に入ると入学式・入社式とお祝いごとが増えていくと思うので、ぜひ旬のマダイで盛大に祝っていただきたい」
春の訪れを告げる“春ブリ”や縁起のいい“サクラダイ”を味わって、食卓でも春を感じてみてはいかがでしょうか。
最終更新日:Mon, 10 Mar 2025 19:08:06 +0900