
全国に誇りたい新潟のグルメ。今回は新潟市の店でプリプリのエビを贅沢に使ったボリューム満点のエビかつ丼をご紹介します。
新潟市西蒲区にある『酒泉わたゆり』。創業50年の風情あふれる店の人気のメニューが…
【酒泉わたゆり 泉井謙一さん】
「2本なので、ダブルエビかつ丼」
天然のエビをふんだんに使った〈ダブルエビかつ丼 1400円〉です。
【酒泉わたゆり 泉井謙一さん】
「(たれは)ほぼ50年変わらない味」
こう話すのは店主の泉井謙一さん。高校卒業後、東京などで和食の修行を10年以上続け、父である先代の後を継ぎ2代目として店を切り盛りしています。
【酒泉わたゆり 泉井謙一さん】
「今まで月に4~5件入っていた宴会がゼロになった。本当にこの3~4年間は地獄だった」
飲食業界を襲った新型コロナ禍では、泉井さんも店を閉めることを考えざるを得ない状況に陥りましたが、歴史ある店をなんとか守り続けようと奮い立たせたのは、お客さんの笑顔だったといいます。
【酒泉わたゆり 泉井謙一さん】
「目の前にいるあなたを喜ばせて、私の周りを笑顔でいっぱいにしたいという気持ちがある」
より客の笑顔を増やすため、新型コロナ禍明けに開発したメニューがこのエビかつ丼です。
【記者リポート】
「ざっくざくの衣にぷりぷりのエビの甘み。自家製ダレの優しい甘み、これはみんなに愛される味です」
泉井さんには今後も店を続けるにあたり描いていることがあります。
【酒泉わたゆり 泉井謙一さん】
「いま違う仕事をしているが、いつか戻ってきてくれたらなと思いながら、甘い期待をしている。飲食いいねと思わせるような背中を見せたい」
自身が父のあとを継いだように、自らの背中で料理に打ち込む仕事の魅力を伝え、今は別の道を歩む息子にいつか店を任せることが夢だといいます。
【酒泉わたゆり 泉井謙一さん】
「食べながら笑顔でいられて『おいしい、楽しい』と言ってもらうことが理想。お客さんに『ありがとう、おいしかった』と言われると、天にも昇る気持ちで、また頑張ろうと思う」
泉井さんは自らの料理でこれからも訪れた人の笑顔をつくっていきます。
最終更新日:Wed, 04 Jun 2025 19:10:50 +0900