「政治家としての覚悟がない」田中眞紀子元外相が“今の政治”に切り込む!当選同期の高市総理へ厳しい激励も「総理になったのなら命がけで」

目まぐるしく変わる国際情勢や現在の国政の状況などについて、外務大臣など歴任した田中眞紀子氏を独占取材。当選同期の高市総理大臣や高市政権に鋭く切り込んだ。また、娘から見た父・田中角栄元総理の政治に対する覚悟についても明かした。
NST新潟総合テレビ

目まぐるしく変わる国際情勢や現在の国政の状況などについて、外務大臣など歴任した田中眞紀子氏を独占取材。当選同期の高市総理大臣や高市政権に鋭く切り込んだ。また、娘から見た父・田中角栄元総理の政治に対する覚悟についても明かした。

■ 総理就任わずか3カ月での解散「実績示さないと」

田中眞紀子氏

3月中旬、新潟県南魚沼市出身のジャーナリスト・風間晋氏とともに話を聞いたのは、外務大臣などを歴任した田中眞紀子氏だ。

田中眞紀子氏といえば、初の女性総理となった高市総理が当選同期。

「当選同期だし、高市、田中で議席も一緒に座っていることが、結構多かった。だから私的にお話することも結構あって。あの良い方だと思う。ただ、普通の良い方なのね」と語った田中氏が指摘したのは、総理就任からわずか3カ月での解散について。

「統一教会とか、お金の問題とかというのはどこかに行っちゃって、視線から外れていく。選挙にみんなが集中していく、メディアも有権者も。そういうやり方をした。それでその結果、どういうわけか大勝なさった。実績というものを示さないと、政治家は勝負をして解散なんかしちゃいけない」

■新年度予算 年度内成立への強硬な姿勢に「ごり押しでやってはいけない」

高市総理

新年度予算の年度内成立が困難になると言われながらも、解散総選挙に打って出た高市総理。しかし、選挙に大勝すると、強硬に年度内成立を目指すことに。

これに対し、眞紀子氏は「今度は予算を通せ、審議もしないで通せと。それはごり押しでやってはいけないこと」と指摘。

ただ、少数与党の参議院では衆議院のような数の力を利用した強引な国会運営はできず、予算が成立したのは新年度に入ってからだった。

■現在の議員へ「政治家としての覚悟がない」

高市総理

そんな国会にはSNSの普及などにより、議員の一挙手一投足が発信・注目されるようになったことで変化も生まれている。

風間氏が「みんな意見を言わなくなっている。野党の人たちも、なかなかガツンと質問しないし、一方で与党サイドは『差し控える』という言い方で逃げるという…」と指摘したことに対し、眞紀子節が炸裂。

「勉強していないんだと思う。それから政治家としての覚悟がない。こういうことを主張したい、日本をこう変えたい、だから政治家になるんだというものがない。自分の中に政治家としての覚悟があったら、意識がしっかり出たらこんな状態にはならない」

■父・田中角栄元総理の“覚悟”を間近で見ていた眞紀子氏

田中角栄 元総理

政治家としての覚悟…眞紀子氏が、その覚悟を側で見続けたのが父・田中角栄元総理だ。

「どんな困難な問題があっても、誰かがその仕事を片づけなければいけないんですから、越後人だからどんな困難な仕事でもやり通しますよ」

これは総理就任直後に交わされた当時の亘知事との電話でのやり取りだ。

その言葉通り、就任直後に日中国交正常化を成し遂げると、今度は北方領土問題の解決のために旧ソ連へと向かった田中角栄元総理。

このとき同行し、その覚悟を間近で見ていた眞紀子氏は、その裏側を明かした。

「北方四島の問題、今後ロシアと日本が議論する。俎上に、卓上に乗せるということで分かったねと言ったら、その問題は納得しましたと、四島問題があると『ダー(ロシア語ではいを意味する)』と言ったんだと。それでお父さんは帰って来たんだと。そのひと言を取るまでは帰らなかった」

難しい交渉の末に北方領土問題の存在を認めさせたのだ。

■国民生活どう守る?

高市総理

一方、現在の総理はというと、アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃で中東情勢が悪化する中、3月に日米首脳会談を開催。

イランが事実上封鎖していたホルムズ海峡での協力などを求めていたアメリカに対し、高市総理は「日本の法律の範囲内でできることとできないことがあるので、これについてはきちんと詳細に説明した」と発言していたが、事態の沈静化にはつながらず。

原油価格の高騰が続き、かつてオイルショックを引き起こした第四次中東戦争のときと似た状況となった。

4月6日の参院予算委員会で、立憲民主党の小西洋之議員が田中角栄元総理を例に出して高市総理に問いただした。

「かつて、第四次中東戦争のときに、アメリカ・キッシンジャー国務長官からの圧力を当時の田中角栄総理は跳ね返して、アラブ石油輸出国機構の友好国として石油の確保を行い、国益を守ったというようなことがございます。日本の国益を守るために決然と行動する、そうした決意があるかどうか、田中角栄総理のような決意があるかどうか答弁してください」

この問いに高市総理は「トップレベルの会談も含めて、あらゆる方法について追及している」と述べた。

そして、日本時間の4月8日、アメリカとイランが一時停戦に合意した後、イランのペゼシュキアン大統領と電話会談を行い、ホルムズ海峡の安全航行を求めたという高市総理。

中東情勢が大きく影響を及ぼしている国民生活をいかに守るのか、日本としての覚悟が求められている。

■「総理になったのなら命がけで」

田中眞紀子氏

眞紀子氏は高市総理に厳しい言葉で激励を送った。

「外交行くにも、ただヘラヘラ、アメリカに行ってきました、フランスに行きましたではなくて、目的意識が違って、この国とはこの話をする。それがあって(父の角栄元総理は)行った。私、そういうのばかりずっと見ていたから。生まれついてから父はずっと政治家でしたからね。政治家とはそういうものだと私は思っている。総理にせっかくなったのなら、命がけでなんかしなさいよ」

最終更新日:Sat, 11 Apr 2026 18:00:00 +0900