“ガソリン値上がり”どこまで…店も客も悲鳴「上げざるを得ない」約9カ月ぶりレギュラー170円超

物価高騰による商品の値上がりが続く中、ガソリン価格も再び値上がりが続いている。6月19日時点のレギュラーガソリンの全国平均小売価格は1リットル当たり170円を突破。国の補助金の段階的な縮小が影響していた。

ガソリン値上がりは5週連続

新潟県内でも値上がりが続くガソリン価格。

経済産業省によると、6月19日時点のレギュラーガソリン全国平均価格は1リットルあたり170.1円で、前の週と比べ0.8円の値上がりとなった。

値上がりは5週連続で、全国平均価格が170円を超えるのは2022年9月以来、約9カ月ぶり。

新潟県内の平均価格は168.0円で、前の週を0.6円上回った。

ガソリンスタンドも企業努力するが…

新潟市西蒲区のガソリンスタンド。

ガソリンスタンド「イエスト」

客:
もうちょっと下がってほしい。エアコンをなるべく使わず、窓を開けて乗っている

客(学生):
車で通学している。服を買う頻度は以前より落ちた気がする

この店では、県内平均を9円下回る159円で販売しているが…

(Q.利益的には?)
イエスト 平倉浩幸 常務:

かなり圧縮している。地域の皆さんに安心して使っていただける、生活の支えになりたいと頑張っている

イエスト 平倉浩幸 常務

店では5月、レギュラー1リットルあたり4円値上げしたが、6月は価格を据え置いた。

店では空気圧を調整できる装置を無料で貸し出すなどしてサービス向上と売り上げ確保の両立を図っている。

しかし、今後に向けては…

イエスト 平倉浩幸 常務:
色んな影響があるので、上げざるを得ない場面もあるのかなと

国の補助金の段階的引き下げが影響

懸念材料となっているのが国の補助金。

国の補助金は6月から段階的に引き下げられ、現在は補助率が当初の80%に。補助額は6月22日から1リットルあたり9円と、21日までの価格より0.6円減額されている。

また、国の補助金は2023年9月末までとなっているため、ガソリンの値上げは今後も続く見込みだ。

値上がりとともに、業者と消費者の苦しみも続きそうだ。