新潟県に“ヘルパンギーナ”警報 高熱・のどの赤み…小児科医「感染しても焦らないで!」

子どもがかかりやすい夏風邪の一種「ヘルパンギーナ」の感染者が増加しているとして、新潟県は7月6日、警報を発令した。専門家は基本的な感染対策の継続を呼びかけている。

全国的に感染広がるヘルパンギーナ

鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 院長:
今、ヘルパンギーナ患者がたくさんいる。のどが真っ赤になって、ブツブツとなる。高熱が出るので、のどを見れば、ほぼ分かる

県内におけるヘルパンギーナの感染状況についてこう話すのは、新潟市中央区にある内科・小児科医院の鈴木紀夫院長だ。

鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 院長

 

子どものかかりやすい夏風邪の一種とされ、高熱やのどの痛みなどを引き起こすヘルパンギーナ。

その感染者数は新型コロナウイルス禍にあった2020年からの3年間と比較して全国的に増加傾向にある。

また、県内でヘルパンギーナの報告数が国の示す基準を超えたとして、県は7月6日午後、警報を発令。さらに…

鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 院長:
普段の年とは違う感覚

なぜ増加?感染しても「焦らないで」

2023年は、5月に新型コロナウイルスが5類へ引き下げられたことで、感染者数が増加傾向にあるという。

鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 院長:
新型コロナ禍で、みんな手洗い・うがいをたくさんしていた。しかも、外出もしなかった。人とのつながりがなかったということが、恐らく一番の原因だと思う

新型コロナウイルスの感染対策のため、外出自粛やマスクの着用などにより、抗体ができにくくなっていたところで5類移行に伴い、対策が緩和されたことで感染の波が大きくなっているとみられている。

ただ、鈴木院長は感染したとしても焦る必要はないと話す。

鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫 院長:
1週間で熱が下がっても、1週間後にまた熱が上がったというお子さんがたくさんいる。その都度、きちんと治していけば必ず抗体もつくし、その風邪は引きにくくなる。焦らないで、きちんと1回ごとにお医者さんに診てもらって、診断云々よりは、まず症状をきちんととるということが一番

そして、感染防止のためには、引き続き、手洗いなどの基本的な対策の継続や規則正しい生活を心掛けることが重要だという。