まさに「ずど~ん」な海鮮丼 マグロの頭を贅沢に… あれもこれも「ど~ん」 変わったネーミングに込められた店主の決意とは<バズタイムズ/村上市坂町>

新潟県内の商店街などを訪れ、地域の知られざる魅力を伝えるバズタイムズ。2月は村上市坂町地区を巡ります。今回は割烹食堂いそべで「バズど~ん」なメニューに出会いました。

贅沢の極み!「ど~ん」シリーズ

JR坂町駅前に開業して50年以上の割烹食堂いそべ。 寿司・懐石料理で修業をした2代目が手掛ける魚料理が自慢の店です。

マグロの頭を食べる!?「ずど~ん」

人気メニューが「ど~ん」シリーズ。
小越さんは1日10食限定の「ずど~ん」をいただきました。

脳天、頬肉、あご肉など本マグロの頭を使っているため、「頭丼(ずどん)=ずど~ん」という名前にしたのだとか。

脳天は初めて食べるという小越さん。「超濃厚。超大トロみたい」とその脂身にびっくり。一方、頬肉は全く違う食感で「ぎゅっとうま味が詰まっている」と、その味や食感の違いを堪能していました。

こんなに美味しいマグロの頭ですが、磯部さんによると、約20年前までは捨てていた部位だったそうです。

美味しくてSDGsにもつながる「ずど~ん」は、まさに「SDGずど~ん」なメニューでもありました。

海鮮のオールスターズ「磯ど~ん」

一方、長谷川アナがいただいたのは「磯ど~ん」。磯部さんが毎朝市場に行って仕入れた新鮮な魚介類が贅沢に乗っている丼です。

のどぐろを口に入れた長谷川アナは「プリップリ。皮が香ばしくて、白身はしっかり味があっておいしい」。磯ど~んは、いろいろな魚を食べ比べられる、まさにオールスターズな一品です。

水害に負けず… 「ど~ん=DAWN(夜明け)」

ほかにも極厚の岩船豚が乗った「村上極厚カツど~ん」も人気。
この「ど~ん」シリーズには、ある願いが込められています。

実は村上市坂町地区は、2022年の新潟県北部豪雨で甚大な被害を受けました。割烹食堂いそべも、1Fが水に浸かり一時は再起を諦めかけた時もあったそうです。

割烹食堂いそべ 磯部孝行さん:
正直「終わった」と思ったんですけど、「磯部、負けてられないぞ。頑張らないとだめだぞ」と励ましてもらいました。「ど~ん」には「夜明け(=DAWN)」という意味もあるんです。新型コロナの夜明け、水害からの夜明けという意味で頑張ります。

小越春花のロケ後記「贅沢な口になっちゃった」

マグロの頭を初めて見て、すごく大きくてびっくりしたんですけど「いつもはこれより二回りも大きいのもさばく」と聞いて、さらにびっくり。

お寿司が好きでマグロもよく食べるのですが、頭の部分がこんなにおいしいなんて知りませんでした。今日で脳天にはまって、贅沢な口になってしまったので、またここに来ないといけないですね。

そのくらい美味しかったんです。皆さんが遠くから食べにくる理由がすごくわかる。でも「1日限定10食」なんですよ…。私がもし村上に住んでいたら、人に教えたくないと思っちゃいますね。

新潟のおいしい海鮮もそうですし、「水害を乗り越えよう」という村上のみなさんの気持ち・絆が乗った「ど~ん」シリーズ。これこそバズいい…いや、バズど~んでした!

決意の丼をご賞味あれ

「ど~ん」で「DAWN(夜明け)」を目指す、割烹食堂いそべ。「村上市全域を盛り上げたい」そんなバズグルメがありました。

【割烹食堂いそべ】
住所:村上市坂町2505-4
電話:0254-62-2476
営業:午後5:00~午後11:30ラストオーダー
※月曜定休