“マイナ保険証”導入医療機関の約6割でトラブルあり「受付の作業増えている…」【新潟】

新潟県保険医会は、マイナ保険証の実態について、県内の医療機関に調査したアンケート結果を公表しました。マイナ保険証を導入している医療機関のうち約6割がトラブルがあったと回答しました。
新潟県保険医会は、マイナ保険証の実態について、県内の医療機関に調査したアンケート結果を公表しました。マイナ保険証を導入している医療機関のうち約6割がトラブルがあったと回答しました。

アンケート調査は5月24日~6月2日まで行われ、県内269の医療機関から回答がありました。

マイナ保険証を導入していると回答した医療機関は243施設で、このうち61.3%にあたる149施設でトラブルがあったと回答しました。具体的なトラブルについては、保険者情報が正しく反映されなかったが最多の101件で、他人の情報が紐付けられた事例も2件ありました。

【具体的なトラブル】
・保険者情報が正しく反映されなかった 42.1%
・カードリーダーまたはパソコンの不具合でマイナ保険証を読み取りできなかった 33.3%
・マイナ保険証の不具合で読み取りができなかった 12.5%
・トラブル発生で患者から苦情を言われた 11.3%
・他人の情報に紐付けられていた 0.8%

また、マイナ保険証導入「義務化」や導入後の感想については、日常業務に支障が出るなど、現状の受付業務が増えている実態が明らかとなりました。

【主な意見】
・スタッフも説明や確認作業が増えた。スタッフ不足で苦しいのに困っている
・日常業務に支障をきたしている
・受付の作業が減るのかと思ったが、むしろ増えている。不満ばかりで義務化には反対
・通常業務だけで手いっぱいであるのに、マイナンバーカードの説明、カードリーダーの使い方の説明、オンライン資格確認システムでの資格確認作業に手間がかかる

全国で相次ぐトラブルについて、25日に新潟県内入りしていた河野太郎デジタル大臣は現在対応策を打っていると釈明しています。

【河野デジタル相】
「日本の医療のDXの基盤となるのがマイナンバー保険証ですので、いろいろ問題がありましたけれども、問題の原因がわかって対応策を今打っているところ。ご理解をいただきながらしっかり進めていきたい」最終更新日:Tue, 27 Jun 2023 17:43:52 +0900