世界水泳銀メダルの競泳・水沼尚輝選手 スランプ乗り越え泳ぎに進化「自己ベスト出してパリへ」

競泳男子100mバタフライの日本記録保持者・水沼尚輝選手が3月のパリオリンピック代表選考会に向け練習を公開。「自己ベストを出して出場権を獲得する」と意気込みました。
競泳男子100mバタフライの日本記録保持者・水沼尚輝選手が3月のパリオリンピック代表選考会に向け練習を公開。「自己ベストを出して出場権を獲得する」と意気込みました。

【新潟医療福祉大学・下山好充監督】
「最初のレースの泳ぎ出しの部分とレースのラストの部分も全部入ってますので、そこも意識しながらやってください」

21日に新潟県長岡市で練習を公開した新潟医療福祉大学。

東京オリンピックに続き、2大会連続のオリンピック出場を目指す水沼尚輝選手も3月の選考会に向け調整を行っていました。

【新潟医療福祉大学職員・水沼尚輝選手】
「泳ぎの精度もすごく高くなってきていて、きょうも泳いでいてすごく手応えが掴めていたので、かなり良い状態では練習は出来ているのかなと思っています」

おととしの世界水泳100mバタフライで日本記録を更新し、銀メダルを獲得した水沼選手。しかし、その冬に腰を痛め、1カ月練習が出来ず…復帰後の平均タイムは1秒以上落ちたと言います。

【新潟医療福祉大学職員・水沼尚輝選手】
「すごくつらかった1年だなっていう記憶があるんですけど」

そこで、スタートや推進力を強化するため、瞬発力などを高める練習メニューに重点を置きました。

【新潟医療福祉大学職員・水沼尚輝選手】
「前までは全体的にゆるく動き出すっていう感じだったんですけど、それが瞬発的にバーンと力が発揮できるようになった」

さらに、水面から体を大きく出す泳ぎから水の抵抗が少ないフォームに変更。

【新潟医療福祉大学・下山好充監督】
「うねりを活用してイルカのイメージを持ちながら、ようやくこの1・2か月でその泳ぎの完成度が高まりましたし、練習では再現性も保てるようになった」

新しいフォームが安定し、タイムも上がってきたという水沼選手。選考会では日本記録を超える自己ベストを出しパリへの切符を手にすると意気込みます。

【新潟医療福祉大学職員・水沼尚輝選手】
「厳しかった時期を乗り越えて選考会で大きな花を咲かせることができれば」

代表選考会は3月17日に開幕します。最終更新日:Wed, 21 Feb 2024 18:58:03 +0900