
5月13日は新潟県内各地で晴れ間が広がり、初夏を感じる天気となりました。こうした中、“北限の茶どころ”として知られる村上市では、新茶の摘み取りが始まりました。
【記者リポート】
「午前8時すぎ、村上市の茶畑。こちらでは茶摘みが始まっていて、摘まれた新芽からは爽やかな香りが漂ってきます」
暖かい日差しが差し込む中、村上市にある常磐園の茶畑で行われていたのは、新茶の摘み取りです。
【お茶の常磐園 矢部智弘 代表取締役】
「4月は少し寒かったので心配したが、ようやくここまで成長してくれた。色合いとか見ると、良いお茶ができるかなと期待している」
商業的な茶の産地としては、全国で最も北に位置している村上市。
今年は、4月に気温が上がらなかったことから芽の伸びが遅く、こちらの茶畑では例年より1週間ほど遅れて茶摘みが始まりました。
慣れた手つきで手際よく作業を進めるのが“茶摘衆”と呼ばれる摘み手の人たちです。
【茶摘衆】
「お茶摘みの時期になったと思ってウキウキしている」
【茶摘衆】
「一つ一つ心を込めて。皆さんに楽しんでもらいたいので」
ベテランの茶摘衆も心待ちにしていた新茶の摘み取り。素早く摘んでいく手元では…
【茶摘衆】
「薄い緑色をしているところ。枝分かれしている。これが新芽」
去年までの栄養を蓄えた親葉から生えるのが、明るい緑でつやのある新芽。
この新芽を使うことで、若葉の爽やかな香りと渋さの中にある甘みが特長の新茶になるということです。
【お茶の常磐園 矢部智弘 代表取締役】
「新茶らしい若々しい香りと味わいがあるので、普段お茶を飲む人も、あまり飲まない人にも楽しんでもらえたら」
この日摘み取られた約100kgの新茶は5月15日から店頭に並びます。
最終更新日:Tue, 13 May 2025 18:49:19 +0900