小千谷市の伊佐養鯉場。大きなニシキゴイが悠々と泳ぐ中で腕組みをしているのは、伊佐光徳社長です。
【伊佐養鯉場 伊佐光徳 社長】
「完全に中国への輸出の道が途絶えたわけだから、経営自体も大変になってくるのではないか」
伊佐社長が頭を悩ませるのは、ニシキゴイの中国への輸出が１１月から停止している問題。
国内の養鯉業者が中国に輸出する際、長岡市の施設で検疫を行う必要がありますが、県内にある施設に対する許可を中国側が更新せず…
【宮下一郎 農水相】
「中国当局に更新手続きが完了したという報告を受けていない。輸出が停止していると認識している」
県内のニシキゴイの輸出額は昨年度、過去最高の３２億４０００万円。このうち中国向けは国別で最も多い、約２割とみられています。
【花角知事】
「分からない。背景は分からない。非常に残念ですけど」
伊佐養鯉場は、２年前まで自社でも検疫の許可を取得していましたが、中国側から説明がないまま失効。
売り上げの３０％を占めていた中国への輸出は１０～１５％に激減し、さらに今回、ゼロになる見込みです。
【伊佐養鯉場 伊佐光徳 社長】
「中国（への輸出）がストップしたのはとにかくこたえる。困ります。できれば今すぐにでも再開していただきたい」
花角知事は、輸出再開に向けて国に働きかけていく考えを示していますが、事態の打開は見通せていません最終更新日:Fri, 10 Nov 2023 18:40:41 +0900
