米の高騰続く中…新潟米は猛暑に耐え食味は横ばい評価 猛暑対策など農家の努力続く中…“コメ離れ”心配する声も「安心安全でおいしいコメを適正価格で」

2024年産米の食味ランキングが発表されました。残暑が厳しかった夏を乗り越え、新潟県内ではランクダウンもなく、魚沼地区のコシヒカリは特Aを維持しています。コメ農家の反応を取材しました。

2024年産米の食味ランキングが発表されました。残暑が厳しかった夏を乗り越え、新潟県内ではランクダウンもなく、魚沼地区のコシヒカリは特Aを維持しています。コメ農家の反応を取材しました。

2月28日午後5時に発表されたのは、日本穀物検定協会による各産地のコメの出来を5段階で評価する“食味ランキング”です。

ランキングでは、前回最高評価の特Aだった魚沼地区のコシヒカリが今回も特Aを維持し、上越・中越・岩船・佐渡地区でもA評価を維持しました。

一方、去年A’の評価となった下越地区では1段階評価を上げ、A評価となりました。こうした結果に上越市のコメ農家は…

【米ヴィレッジさんわ 高嶋拓也さん】
「できれば特Aに返り咲きたい。努力を惜しまずつぎ込む」

上越市三和区でコシヒカリなどを生産している高嶋拓也さん。

【米ヴィレッジさんわ 高嶋拓也さん】
「おととしは品質・収量ともに本当に悪かったので、去年は対策もしっかりとしていた。食味に関しても収量に関しても、かなり回復できたと思う」

おととしの夏の猛暑による水不足などが原因でコメの品質が低下し、去年のランクでは上越地区で10年続いた特A評価をAに落とすことに…。

去年も猛暑、そして残暑に見舞われ、厳しい環境となり、今年の特A復帰はなりませんでしたが、それでも農家の対策などによりA評価を維持しています。

【米ヴィレッジさんわ 高嶋拓也さん】
「(ダウンしなかったことは)それは生産者さんの努力の賜物だと思う。水と肥料は人間で細かく管理できるので、一生懸命やっている」

その一方で…

【米ヴィレッジさんわ 高嶋拓也さん】
「結局高すぎるコメはコメ離れを生むので心配している」

28日に発表された2月の小売物価統計調査では、コシヒカリが5kgあたり4363円と過去最高を更新。

コメ離れを生じかねさせない事態となっていますが、コメの安定供給に向け、農家は今年の田植えへ準備を進めています。

【米ヴィレッジさんわ 高嶋拓也さん】
「健全な稲姿で収穫を迎えれば食味も必ずついてくるので、そのための対策は練っている。安心安全でおいしいコメを適正な価格でお届けできることが一番」

最終更新日:Fri, 28 Feb 2025 19:09:57 +0900