
新潟県村上市の三面川では4月14日、サケについて学んできた地元の小学生が稚魚を放流しました。海水温の上昇などにより漁獲量も減る中、児童たちは1匹でも多くのサケが戻ってくるよう願いを込めていました。
14日、村上市の三面川で行われたサケの稚魚の放流。
これまで卵をふ化させ、稚魚を育てながらサケについて学んできた地元の小学生約170人が約9000匹の稚魚を放流しました。
【児童】
「大きくなって、また帰ってきてほしい」
【児童】
「みんな大きくなって、元気で育ってほしい」
ただ、海水温の上昇などにより、サケを取り巻く環境は大きく変化しています。
【三面川鮭産漁業協同組合 佐藤克雄 組合長】
「例年うちでは、ここで1万5000匹~2万匹の鮭を捕まえているが、去年は1500匹」
2022年度には三面川で約2万匹のサケがとれていましたが、昨年度はわずか5500匹に。採卵数も昨年度より約100万粒少ない80万5000粒となっています。
【三面川鮭産漁業協同組合 佐藤克雄 組合長】
「研究機関と連携しながら、我々育てる側も一緒になって守り育てていかないとだめな気がする」
放流式に参加した児童たちは、こうした環境問題についても学習したうえで、自分たちもサケの稚魚を育ててきました。
【児童】
「サケはどうやって帰ってこられるのかなとか(勉強してきた)」
【児童】
「大きくなって戻ってきてね~」
通常は4年ほどで成長して川に戻ってくるサケ。
今年はこれまでに約100万匹の稚魚が放流されていて、子どもたちの願いが届き、少しでも多くのサケが戻ってくることに期待です。
最終更新日:Mon, 14 Apr 2025 18:49:53 +0900