全品500円!手軽にファッションを
新潟市中央区の白山駅前に、2022年11月にオープンした「Fullgear(フルギヤ)」
長谷川珠子アナウンサー:
店内に入ると、約3000点の古着が所狭しと並んでいます。値札を見ると、価格は本当に全品500円!中にはブランド商品もありますが、やっぱり500円です
店内に店員の姿はなく、料金箱に現金を入れるか、QRコード決済で支払いを済ませれば、24時間いつでも古着を購入できる。
TikTokを投稿した店員の穂苅さんに話を聞くと…
Fullgear 穂苅匠さん:
学校が近いので、下校途中の学生さんがいっぱい来るようになった。「古着は高い」という概念を壊していきたくて、誰でも手軽にファッションを楽しめるお店を目指してる
有名俳優が好むブランドも!?
そこで穂苅さんに古着で春らしいコーディネートを組んでもらうことに…!
長谷川珠子アナウンサー:
「カーディガン」は有名なブランド?
Fullgear 穂苅匠さん:
菅田将暉さんが古着で着用している場面が多くて、割と有名なブランド
ブランド品などの掘り出し物もあり、宝探しのような感覚で古着を選んでもらった。
長谷川珠子アナウンサー:
トータル2000円でコーディネートが完成しました。ネクタイでかっちりさせつつも、デニムでカジュアルさを表現。春のお出かけにぴったりです
破格!全品500円で販売できるワケ
一体なぜ、全品500円という価格設定が可能なのか?
らいふあかり 小野剛嗣さん:
福祉と連携してやることが価格を抑えられる要因になっているかなと
障がいがある人の就労を支援する団体が雇用の場をつくろうと始めた「Fullgear」。
団体の利用者が力を合わせ、古着を管理することで勤務時間を毎日4時間に抑え、人件費を削減。それが低い価格設定につながっていると言う。
らいふあかり 小野剛嗣さん:
古着を通して、店舗の清掃や接客を通して、利用者さんが1人でも多く一般社会に馴染めるようにという思いも込めて古着店を立ち上げた
店で働く利用者は、古着の整理整頓やタグ付けを手分けして担当。
らいふあかり利用者 広木友也さん:
「売れたらいいね」とか「どの服が一番売れたね」とか話し合いながらやっていけてうれしい
(Q.日々の生活が楽しくなった?)
らいふあかり利用者 広木友也さん:
めっちゃ楽しい。若い人もたくさんいるし、初めてだからあまり分からないけど、何とか毎日楽しみながらやっている
らいふあかり利用者 坂井宏太さん:
結構楽しい。色々な服が見られたり、服の種類とかも知れて楽しい。みんなと話したり、昼休みも楽しくしたりしながら仕事を毎日やっている
仕事を通して、生活に張り合いも生まれているようだ。
らいふあかり 小野剛嗣さん:
一般社会で働くためのステップアップの一つとして、皆さんに仕事を覚えてほしい
500円という驚きの価格を実現する古着店は、障がい者が一般社会に踏み出すための挑戦の場ともなっていた。