
近年、深刻な不漁が続いている新潟県村上市・三面川のサケ。4月13日、毎年恒例の放流式が行われましたが、今年はサケの稚魚が足りない異常事態が発生しています。村上市は今後サケの養殖にも挑戦し、サケ文化を死守する考えです。
地元児童が参加し、行われたサケの放流式。放流を前に、子どもたちに伝えられたのはサケをめぐる深刻な現状です。
【三面川鮭産漁業協同組合 佐藤克雄 代表理事組合長】
「本当に困っている。例年だと800万匹のサケの赤ちゃんを放流するが、今年はなんと100分の1」
近年、深刻な不漁が続いている三面川のサケ。
【三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸 副組合長(去年)】
「(漁の解禁日は)向こうの落としとこっちの落とし2つ、両方でゼロ。ゼロは初めて」
かつては、例年2~3万匹だった漁獲量が去年は1400匹あまりと激減。
それに伴い、放流する数もかつての800万匹から、去年は13万匹。今年は7万匹と激減。海水温の上昇が主な要因と見られています。
こうした状況の中、4月13日は放流式を行うための苦肉の策として…
【松村道子アナウンサー】
「今回の放流式では、初めてサケだけではなく、サクラマスの稚魚も同時に放流されます」
2万500匹の放流のうち500匹をサケ、2万匹をサクラマスで対応しました。この状況を学んでいる子どもたちは…
【児童】
「かわいいし、大事にしたい」
大事にしたいふるさとのサケ文化。
今年放流された多くはサクラマスでしたが、子どもたちがバケツから手を離す際に込めたのはやはり、サケへの思いです。
【児童】
「元気に育って帰ってきてほしい」
【児童】
「減ってしまうと新潟の伝統は消えてしまうと思うので、やはり帰ってきてほしい」
【児童】
「(Q.村上にとってサケはどんなもの?)宝物だと思う」
【三面川鮭産漁業協同組合 佐藤克雄 代表理事組合長】
「4年後、戻ってくるサケもいる。少ないが、それらのサケに期待しながら、4年後にまた戻ってくることを願わずにはいられない」
海水温の上昇という手のつけようの事態を前にしても、「サケが三面川に帰る限り、先人がつないだ文化を守る」と話す佐藤組合長。
【三面川鮭産漁業協同組合 佐藤克雄 代表理事組合長】
「これだけ『サケ、サケ』と叫んでいる町は日本中、世界中どこにもない」
サケの遡上を願うと同時に、現在、サケの養殖事業に向けて準備を進めている村上市。
存続へ…サケ文化は今、正念場を迎えています。
最終更新日:Mon, 13 Apr 2026 22:00:00 +0900



