

新潟市中央区に本社を置くリンコーコーポレーションは2026年5月14日、2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)の連結決算を発表しました。
売上高は138億5600万円(前期比2.3%増)、営業利益は4億9,100万円(同3.7%増)となりました。経常利益は6億1000万円(同1.1%減)とほぼ横ばいでしたが、親会社株主に帰属する当期純利益は10億6400万円(同102.1%増)と前期の約2倍となりました。
純利益が大きく増加した背景には、投資有価証券の売却益(約2億4600万円)の計上に加え、繰延税金資産の計上があります。繰延税金資産とは、将来の税負担を軽減できると見込まれる金額を資産として前もって計上する会計処理です。同社は今期および今後の業績動向を慎重に検討した結果、法人税等調整額として約3億8500万円の利益を計上しました。
主力の運輸部門では、一般貨物の取扱数量が前期比3.5%増と堅調に推移した一方、人件費や下払費の増加が影響し、セグメント利益は前期比30.3%減となりました。ホテル事業部門は宿泊・宴会ともに好調で、売上高が前期比5.2%増、利益は同20.8%増と増収増益を達成しました。
期末配当は1株当たり60円(前期は40円)に決定しました。従来の予想(55円)から5円の増配です。なお、繰延税金資産の計上は資金の流入を伴わない非定常的な要因であるため、同社は「実質的な収益力」に基づいて配当額を算定したと説明しています。定時株主総会は2026年6月26日に開催予定で、配当支払開始日は同年6月29日の予定です。
同株主総会をもって、取締役会長の南波秀憲氏が退任予定です。代表取締役の異動はないとしています。
2027年3月期の連結業績予想は、売上高139億円(前期比0.3%増)、営業利益5億3000万円(同7.9%増)を見込む一方、純利益は5億1000万円(同52.1%減)と大幅減益を見込んでいます。今期限りの繰延税金資産計上の反動が主因です。また、同社は2026年4月1日付でNX日本海倉庫株式会社を子会社化(議決権比率99.1%取得)しており、新潟西港地区での貨物保管能力の強化を図るとしています。
最終更新日:Fri, 15 May 2026 05:15:00 +0900




