【県埋蔵文化財センター普及・資料課 佐藤友子 課長】
「何を食べたか分かるので、ゴミ捨て場は考古学においてとても大切な場所」
8月1日、村上市で行われたのは、縄文時代後期の遺跡『上野遺跡』での発掘体験です。
【記者リポート】
「普段も発掘作業が行われていて、この日は子どもたちも発掘の手伝いに来ている。ハケやヘラを使って、丁寧に掘り進めている」
これは考古学に興味のある子どもたちに向けて県埋蔵文化財センターが開いているもので、県内の小中学生13人が参加しました。
上野遺跡での発掘調査は今年で7年目ですが、当時、大集落が形成されていたことから縄文土器や石器などが今でも数多く出土しています。
【参加者】
「なんか出ました!」
【県埋蔵文化財センター普及・資料課 佐藤友子 課長】
「これも土器だな」
考古学者になりきった子どもたちは黙々と手を動かし、土器のかけらを掘り出していきました。
【参加者】
「『やった~、昔のものが出た』と、うれしい気持ちになった」
【参加者】
「ぞくぞくした。土器を傷つけないように周りを掘るのがちょっと難しかった」
【参加者】
「今だと鉄の鍋やスプーンだけど、土器で料理をしていたのが本当に分かってよかった」
【県埋蔵文化財センター普及・資料課 佐藤友子 課長】
「この貴重な体験を生かして『遺跡はとても大切なので、みんなで守っていこう』という気持ちになってもらえるとうれしい」
子どもたちはこの日学んだ成果をポスターにして、新潟市の埋蔵文化財センターに展示する予定です。最終更新日:Tue, 01 Aug 2023 18:39:51 +0900