地震受け不安の声も… 柏崎刈羽原発“運転禁止命令解除”で規制庁が住民説明会【新潟】

東京電力に出されていた事実上の運転禁止命令を去年12月、原子力規制委員会が解除したことを受け、事務局の原子力規制庁が1月22日、新潟県柏崎市で住民説明会を開きました。能登半島地震もあったことなどから住民からは不安の声が聞かれました。
東京電力に出されていた事実上の運転禁止命令を去年12月、原子力規制委員会が解除したことを受け、事務局の原子力規制庁が1月22日、新潟県柏崎市で住民説明会を開きました。能登半島地震もあったことなどから住民からは不安の声が聞かれました。

【原子力規制庁 熊谷直樹 核物質防護指導官】
「一過性にしない仕組みだとか、今回の色んな段階であった事案の改善。これがこの追加検査中だけ行われるものではなくて、継続的に行われているかどうかというのを我々、規制委員会として手厚く確認していく」

原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を解除したことを受け、開かれた住民説明会。

テロ対策の不備を受け、原子力規制委員会の事務局として追加検査を担ってきた原子力規制庁が検査、そして東電の改善状況などについて説明しました。

自律的に改善できる取り組みを東電が構築したことなど、命令解除の理由を説明しますが…

【参加者】
「(改善の取り組みが)定着すると思えない。形式的になって、いざという時に使えないということになる」

住民からは厳しい声が…さらに能登半島地震を受け、避難への不安を口にする住民もいました。

【参加者】
「我々が逃げられるのか、事故のとき逃げられるのかと、住民は非常に危機感を持っている」

【原子力規制庁 武山松次 検査監督総括課長】
「我々としては能登半島地震についてもちゃんと知見なり教訓を得て、それが今までの震災において大丈夫だったかというのは常に見直す必要があるんだろうと思っている」

2月18日には長岡市でも原子力規制庁による説明会が実施される予定です。最終更新日:Tue, 23 Jan 2024 18:56:51 +0900