
慢性的な渋滞の緩和に向け、立体化工事が進められている新潟市中央区の栗ノ木バイパス。今週末には周辺道路の通行止めを伴う大掛かりな工事が行われるなど徐々に形が見えてきていますが、その進捗状況は?
■2月1日夕方から2日にかけ『紫竹山交差点』の周辺通行止めに
【記者リポート】
「立体道路を支える橋脚を立てる工事が行われています。全体で必要な80あまりの橋脚のうち、3割ほどが完了していて、立体化工事が進んできていることが分かります」
1月30日、報道陣に公開されたのは、新潟市中央区で立体化が進められている栗ノ木バイパスの工事現場です。
新潟バイパスの紫竹山ICと万代島方面を結ぶ栗ノ木バイパスは、慢性的な渋滞の発生や交通事故の多発などが課題とされています。
こうした課題の解消に向け、2013年に立体化工事が着手され、これまで並行する県道や栗ノ木川の位置をずらし、立体道路のスペースを確保するなどの工事が進められてきました。
新潟国道事務所によりますと、現在、立体化工事が進む区間の橋脚は全84基のうち、1月までに26基が完成。
今後はいよいよ橋脚の上に道路となる橋桁をつくる工事も進められる予定で、今年度中に工事契約が結ばれる見通しです。
しかし、その前に必要となる重要な工事が…
【記者リポート】
「栗ノ木バイパスを横断する通称・紫鳥線です。整備が進む立体道路の下を横断することになるため地面の高さを1mほど下げる工事が行われています」
栗ノ木バイパスと市道の通称・紫鳥線が交わる『紫竹山交差点』。
付近は路面がやや高く、立体道路ができると大型車がその下を通行することができないため、路面を1mほど下げる必要があります。
これまで周辺道路の位置をずらしながら少しずつ路面を下げる工事が進められてきましたが、2月1日夕方から翌日にかけては周辺を通行止めにするなどして一気に高さを下げます。
【新潟国道事務所 桜井直樹 副所長】
「今回、紫竹山交差点の地盤を下げることによって、橋梁の整備を進める準備が整う」
■完成時期の見通しは立たず…
徐々にその形が見えてきている栗ノ木バイパスの立体化。
気になる整備完了の見通しについては?
【新潟国道事務所 桜井直樹 副所長】
「全体の完成時期は現時点で申し上げることができないが、引き続き、早期完成に向け事業を進めてまいりたい」
新潟国道事務所によりますと、事業費ベースでは当初の全体事業費790億円のうち5割ほどにあたる約430億円まで工事が進んでいますが、今後、どの程度の期間がかかるのか見通しは立っていないということです。
利便性や安全性の向上へ急がれる栗ノ木バイパスの立体化工事。
新潟国道事務所はホームページで交通規制の情報を確認し、通行に注意するよう呼びかけています。
最終更新日:Thu, 30 Jan 2025 19:09:16 +0900