
2月も小麦粉やお菓子など1600品目以上の食品が値上げされる見込みです。こうした物価高騰に給与の上昇が追いつかないという現状がある中、新潟市の古町地区には“ワンコイン=500円”で弁当を販売する店があります。なぜ、安価な弁当の販売が可能なのか、激安弁当激戦地区を取材しました。
■山盛りごはんに6種類のおかず+サケで500円!
【お客】
「(Q.目当ては?)500円弁当が欲しくて来た」
新潟市中央区古町地区の『おにぎり組ルフル店』。
毎日限定10食・500円の日替わり弁当が人気です。弁当は別の店舗で製造しています。
【おにぎり組 吉澤しずくさん】
「ご飯は一食分250g。山盛りになっておいしそうだから。(Q.男性も満足するくらい?)お腹いっぱいになると思う」
たっぷりの白いご飯に、おかずは鶏の唐揚げ・卵焼き・ウインナー・ロールキャベツ、この日はパラ菜とエビのサラダに浅漬け。
【おにぎり組 吉澤しずくさん】
「仕入れは毎日朝行って、安い物、旬の物、新潟の物を選んで買っている」
すでに6種類のおかずが入っていますが…
【松村道子キャスター】
「ここで終わりではありません。メインのサケが白いご飯の上に盛られていきます」
このサケに500円という価格を叶える理由がありました。
【おにぎり組 吉澤しずくさん】
「コメとサケはおにぎりでも使っているものなので」
そもそもこちらは“おにぎり”のお店。コメとサケはおにぎりに使用する食材なので、弁当のための仕入れは必要ありません。
週に1度は“めんたいこ弁当”を販売する日もありますが、めんたいこも、もちろんおにぎりの具です。
【おにぎり組 吉澤しずくさん】
「(Q.とても500円とは思えないが原価は?)原価は400~500円。利益をお弁当では考えていなくて、お店のことをこのお弁当の驚きで知ってもらえたらいいなという思いでやっている」
■続く物価高騰…「大変な思いしていると思うので力になれたら」
完成した弁当は古町ルフルの店舗へ。
【松村道子キャスター】
「正午になり、10食限定のお弁当がこれから並びます。来店したお客は次々と弁当に手を伸ばし、わずか数分で売り切れました」
【お客】
「きょうもロールキャベツとか色々入っているからおいしいのでは」
【お客】
「(Q.500円という価格は?)安いと思う。とてもおいしいのと安いのでリピーターになった。我々消費者としては非常に助かる。あとは(店側は)続けるのは大変かと思うが、できる限りやっていただければ」
この店では今後、500円を下回る弁当を目指し、商品開発を続ける考えです。
【おにぎり組 吉澤しずくさん】
「皆さん物価高で大変な思いをしていると思うので、なるべく安いものを売って力になれたらいいなと思っている」