
各地で田植えのシーズンを迎えています。新潟市北区では田んぼに水を張らずにコメ作りをする実証実験が2年目を迎え、5月8日、種もみがまかれました。猛暑や水不足などに左右されないコメ作りに期待が寄せられています。
新潟市北区にあるこちらの田んぼ。去年の稲刈りが行われたままとなっています。
8日は、こうした田んぼ1ヘクタールに暑さに強い品種『にじのきらめき』の種もみがまかれました。
【ベジ・アビオ 加藤和彦さん】
「種もみをまいたあとに、水をあまり使わないというところで、水の管理の労力を削減して全体的なコストを6割くらい削減していこうというもの」
コメ作りといえば田起こしのあと水を張った田んぼに苗を植えるのが一般的ですが、こちらは『節水型乾田直播』と呼ばれる栽培方法で、乾いた田んぼに直接種もみをまき、田植えから収穫まで一切水を張りません。
この栽培方法を取り入れているのが新潟市の農業法人です。去年から試験栽培をしています。
去年は6反の田んぼから約300kgのコメが収穫されました。通常の水稲栽培と比べると、半分程度の収量だったということです。
【ベジ・アビオ 加藤和彦さん】
「(去年からの課題は)雑草管理。7割~8割くらい抑えられたが、まだ雑草が少し残っていた」
また、去年は生育にむらが出たり、まいた種もみが鳥に食べられたりする被害がありました。そこで今年は鳥から守り、成長を促す活性剤などを種もみにコーティングしました。
【ベジ・アビオ 加藤和彦さん】
「適切な肥料を入れることによって生産性を高めていくことで8.5俵を目標にしている」
田んぼの水の管理は週に1回程度で土が乾かないようにするだけで済むため、農林水産省はこの方法で作業コストを6割削減できるほか、田んぼに水を張ることで発生するメタンガスの排出も削減できると分析しています。
さらに、水の使用量を抑えることができるため、猛暑や水不足といった気候変動に左右されないコメづくりが期待できます。
【ベジ・アビオ 加藤和彦さん】
「今後増えてくる担い手不足とか、そういう場合に面積を急拡大するときに使っていける技術だと思う。確立していきたい。積極的に技術を使って、地域の農地を守っていけたらと思っている」
8日まかれた種もみは2週間ほどで発芽する予定で、新しいコメ作りの挑戦が2年目に入っています。
最終更新日:Sat, 09 May 2026 19:00:00 +0900



