
これから梅雨を迎えじめじめとした暑い日が増えますが、熱中症の予防のため重要となるのが暑さに体を慣らす“暑熱順化”です。
日々火災や救助の現場で活動する消防隊員。新潟北消防署で6月に入ってから行っているのは“暑熱順化トレーニング”。
本格的な夏に向け、暑さへの耐性をつけるための訓練です。
防火服やボンベなど約20kgの装備を身に着けた上で行う訓練。記者も体験してみました。
【記者リポート】
「ボンベが15kg、服は5kgの重さがあるということですが、想像以上に重いです。立っているだけでも肩や腰にずっしり重みがのしかかって、どんどん体力が奪われてくる感じがします」
6月18日の県内は30℃以上の真夏日に。この暑さの中、フル装備で4階建ての建物に相当する訓練用の階段を何度も往復します。
続いてランニングも。
【記者リポート】
「今、隊員の方々と一緒に600mほど私も走りました。とても息が上がって、隊員の方の大変さが身に沁みます」
何とかトレーニングを終え防火服を脱ぐと、しっかりと汗をかいていました。
約1時間の訓練を行った隊員からも汗が滴り落ちます。この汗が重要なポイント。
今のうちに汗をかくことで体温の調節機能が高まり、熱中症予防につながるといいます。
隊員たちは訓練のあとには、直接水の中に入り、体にこもった熱を下げました。
【新潟市北消防署 石崎浩平 消防士長】
「暑熱順化訓練をしないでいきなり真夏の火災現場に行くと、体の中の体温調節がうまくいかなくて熱中症になるリスクが上がる。助けを求めている人に一刻も早くたどり着けるように意識して行っている」
暑熱順化が必要なのはハードな現場で働く消防隊員だけではありません。
新潟市消防によりますと、市内の熱中症による搬送件数は去年445件。
今年はすでにこれまで17件に上っていて、本格的な夏を前に私たちも少しずつ暑さに体を慣らすことが重要です。
【新潟北消防署 救急担当 澤田正徳 消防司令補】
「高齢者や小さいお子さんは、体温を感じにくい場合があるので、周りの方の声がけが非常に大切」
また、消防はこまめな水分や塩分の補給、エアコンの適切な使用など十分な熱中症対策を呼びかけています





