

特別な思いを持って高校野球に挑んだ3年生の女子キャプテン。強豪相手に戦った最後の夏に密着しました。

7月12日に行われた夏の高校野球・新潟大会、帝京長岡vs長岡の2回戦。
長岡の選手たちの円陣をベンチから見届けるユニフォーム姿の生徒。その背中に番号はありません。
【長岡 楳田晴 主将】
「みんなをアシストすることが役割なので、声でしっかりチームを引っ張っていく」
長岡・創部128年の歴史で初めての女子キャプテン楳田晴さんです。
チームメイトとともに汗を流してきましたが、女子選手は規定で公式戦に出場できません。
【長岡 楳田晴 主将】
「ルールをなんとか覆したいと思っていた。そのためには女子野球部ではなくて、自分が(長岡に入部して)活躍しないと変えられないと思った」
その願いは叶いませんでしたが、今大会では熱戦の始まりを告げる開幕戦の始球式を務め、マウンドで見事なストライクピッチングを披露しました。
【長岡 楳田晴 主将】
「フィールドの中に立たせてもらえることがありがたいので、感謝の気持ちでいっぱい。長岡が目標としている甲子園に行って、そこで勝つことを達成したい」

記録員としてベンチに入り、仲間とともに戦う最後の夏。
相手は今年、春のセンバツに出場した強豪・帝京長岡です。
試合は1回表、ミスが重なり、いきなり先制点を許してしまいます。そんな時こそ…
【長岡 楳田晴 主将】
「どんな相手であっても、自分たちがやることは変わらない。勝ちたいという熱い気持ちは持ちながらも、頭は冷静にゲームをしようと、一戦必勝で勝つんだと伝えた」
その思いはグラウンドで戦う選手に届いていました。
2回ウラ、ランナーを2塁に置いて6番・村山。レフトポール際に飛び込む値千金の逆転2ランホームラン。
【長岡 楳田晴 主将】
「やってやったという気持ちでいっぱいだった。ストレートに対して練習してきたので、ホームランが出てすごくうれしかった」
その後に逆転され、点差を広げられますが、勝利を信じるチームの大黒柱は冷静でした。
【長岡 楳田晴 主将】
「自分たちが強みにしてきたのは後半勝負なので、点を取られても粘って、粘って自分たちがやりたい攻撃をするんだと常に声をかけていた」
5点を追いかける9回。
この回の先頭は打ち取られるも4番・佐藤、5番・松永、中軸の連続ヒットで1・3塁のチャンスをつくると、打席にはツーホームランを放った6番・村山。ここも期待に応えるレフトへの犠牲フライで1点を返しますが…
帝京100100311 7
長岡020000001 3
仲間と鍛え上げた野球を貫き、長岡の夏が終わりました。
【長岡 楳田晴 主将】
「思い通りにいかないことが続く2年半だったが、(最後の試合は)ちゃんとみんなのことを信じてゲームを見守ることができた。2年半すごくやり切れた気持ちではある」
「高校野球に新たな風を」楳田さんの思いは後輩に託されます。
最終更新日:Mon, 13 Jul 2026 18:46:59 +0900




