「心が温まる思い」ウクライナ人の男性が避難 支援したのはロシア出身の女性【新潟・燕市】

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナから6月、新潟県燕市に避難してきた男性が8日、燕市から支援金を手渡されました。男性が燕市に避難した背景には市内に住むロシア出身女性の手助けがありました。
ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナから6月、新潟県燕市に避難してきた男性が8日、燕市から支援金を手渡されました。男性が燕市に避難した背景には市内に住むロシア出身女性の手助けがありました。

8日午後、燕市役所を訪れたのは、6月2日にウクライナから燕市に避難してきたヴァディム・マロヴィクさん48歳です。

【燕市・鈴木力市長】
「燕市の印象はいかがですか」

【ヴァディム・マロヴィクさん】
「環境がとてもよくて燕市の方に暖かく迎えていただいて、心が温まる思いです」

ウクライナ東部のドニプロで建築関係の仕事をしていたマロヴィクさん。日本での身元引受人になったのは燕市の厨房用品メーカーで社長を務めるロシア出身の柄沢マリアさんです。

母国が軍事侵攻を続ける中でもマリアさんは同じクリスチャンだったマロヴィクさんの相談に乗り、燕市の協力を得ながら避難を実現させたと言います。

【柄沢マリアさん】
「ウクライナ人を受け入れるという考えではない。本当に仲間だと思います」

【ヴァディム・マロヴィクさん】
「地元の近くの町では毎日たくさんの人が亡くなり、アパートに爆弾が飛んできています。日本で同じ考えを持つ仲間とウクライナの平和のためにできることをしていきたい」

マロヴィクさんは今後、日本語の習得に努めながら、いずれは燕市のモノづくり企業で働きたいと話しています。最終更新日:Thu, 08 Jun 2023 18:54:05 +0900