“令和のコメ騒動”のその後についてお伝えします。去年の猛暑などの影響で、全国的にコメの在庫が不足した今年の夏。新潟県内のスーパーマーケットでも一時コメが品薄となりましたが、コメをふるさと納税の返礼品の一つにしている自治体では、ふるさと納税の寄付金額が過去最高を記録しました。
今年度、ふるさと納税の寄付件数が急増しているというのが見附市です。
【見附市地域経済課 石井梓さん】
「寄付者からの税金を控除するための申請書。去年は1冊のファイルで収まっていたが、今年は今の段階で3冊くらい」
去年4月から11月末までの寄付件数は1000件に満たなかったものの、今年は1万6000件超え。人気の理由は返礼品の“コメ”です。
【見附市地域経済課 石井梓さん】
「店頭からコメが消えている、なくなっている状況で、ふるさと納税であれば、まだ在庫があるという状況がおそらく何日間かあったような気がする」
その背景に、今年の夏に起きた“令和のコメ騒動”があります。
【松村道子キャスター(8月)】
「お店のバックヤード。本来、コメの在庫はラック2つ分確保されていますが、現在は1つ分。その数も隙間があり、容量の半分ほどとなっています」
去年の猛暑により、コメの品質が低下したことで精米したあとにとれる量が減少。
全国的にコメの在庫が不足し、全国一の生産量を誇る県内のスーパーでも販売数が制限されていました。
食卓に欠かせないコメが不足する状況の中、返礼品のコメを求めて見附市に寄付が殺到したのです。
【見附市地域経済課 石井梓さん】
「昨年の4月から11月末までで2600万円ほどの寄付額だったが、前年同期比で3億円に伸びた」
寄付金額は去年の同じ時期と比べて11倍に増え、見附市としては初めて1億円を突破しました。
【見附市地域経済課 石井梓さん】
「県内の自治体に比べると、(ふるさと納税の取り組みが)見附市はかなり遅れていて、寄付額が今までもずっと伸び悩んでいた。税収が増えるということは市としてもすごくありがたいことなので、とてもよかったなというふうに思っている」
見附市は集まった寄付を子育て支援などに充てる方針です。
最終更新日:Tue, 24 Dec 2024 19:01:47 +0900