カーポート吹き飛び大破 車は横転…新潟で“突風”被害相次ぐ 突風の強さは風速約40mと推定

冬型の気圧配置となり、寒気が流れ込んだ影響で大気の状態が非常に不安定となり、風の強い一日となった10月5日の新潟県内。
冬型の気圧配置となり、寒気が流れ込んだ影響で大気の状態が非常に不安定となり、風の強い一日となった10月5日の新潟県内。

佐渡市相川で25.9m/sの最大瞬間風速を観測するなど、局地的に強い風が吹いた地点がありました。

新潟地方気象台も午前、下越や上越に竜巻注意情報を発表し、注意を呼びかけていましたが…

【飛田厚史アナウンサー】
「自動車は通常この場所にあったということですが、横転し傷だらけの状態です」

聖籠町では突風が発生し、旅館のカーポートに停めてあった車が横転。カーポートも50mほど飛ばされ、大破してしまいました。

【車の持ち主 宮沢信子さん】
「ガタガタといって、すごい風だった。見たら車が倒れていたし、物も飛んでいてびっくりした」

さらに旅館の食堂の窓も突風で割れてしまったと言います。

【食堂で働く人】
「他人ごとのような感じだったけど、初めての体験でびっくりした」

5日は新発田市でも突風が発生。聖籠町と新発田市で建物被害が少なくとも10件発生しているということです。

午後2時からは、新潟地方気象台が聖籠町で突風被害の現地調査を実施。被害状況を確認しました。

【新潟地方気象台 坂本雅巳 次長】
「強い寒気が上空に入ってくるときは、突風が起こりやすい。竜巻注意情報を出したときは、安全を守る行動をして」

新潟地方気象台によりますと、現地調査の結果、突風をもたらした現象は竜巻の可能性があるものの特定には至らなかったということです。

県内は6日にかけて山沿いを中心に大雨となる見込みで、6日午後6時までの24時間に降る雨の量は上・中・下越の多いところで70ミリなどと予想されています。

また、6日は海上を中心に強い風が吹き、しけとなる見込みで、6日予想される最大風速は下越と佐渡の陸上・海上で18m/s、波の高さは下越と佐渡で5mなどとなっています。

新潟地方気象台は、上・中・下越では土砂災害に、下越と佐渡では強風・高波に注意・警戒を呼びかけています。最終更新日:Thu, 05 Oct 2023 18:39:21 +0900