農作物にとっては“待望の雨”に!苗の発注も急増「今後の雨や秋野菜の成長に期待」【新潟市】

広い範囲で雨が降った6日の新潟県。高温や水不足による被害が続いてた農作物にとっては、待望の雨となりました。新潟市西蒲区で苗を販売している会社では、滞っていた発注が動き出しているといいます。
広い範囲で雨が降った6日の新潟県。高温や水不足による被害が続いてた農作物にとっては、待望の雨となりました。新潟市西蒲区で苗を販売している会社では、滞っていた発注が動き出しているといいます。

6日午後に入り、降り続いていた雨がやんだ新潟市西蒲区。

【記者リポート】
「先ほどまで降っていた雨の影響で、周辺の畑では土がほどよく湿った状態となっています。こうした影響でこちらの苗屋さんでは、苗の出荷作業に追われています」

野菜などの苗を育て販売している山本苗屋では、これまでの暑さと水不足の影響で苗が売れず、出荷量は例年の5分の1ほどに落ち込んでいたと言いますが、雨が降る予報が出たあと、苗の発注が急増したということです。

【専務】
「地面がしけて、やっと植えられる状態になったので、皆さん買いに来るかな、という感じ。待望の雨ですね。例年に比べて、今年は猛暑のため、発注が1週間から10日遅れている。たぶん来週くらいが1番ピークだと思うが、今週も平年にないくらいは出ている」

農作物にとっては恵みの雨となりましたが、これまで1カ月以上まとまった雨が降らず、高温が続いたことから、地元の市場などに販売している夏野菜の一部は大きな打撃を受けていました。

【山本苗屋 山本与志夫 社長】
「こういう風に全部まともじゃない、普通であればみんな粒が揃って受粉するが、花粉が死んでしまって受粉しなかった」

トウモロコシは受粉ができず、生育が不十分となっているほか、オクラの苗の大きさも例年の3分の2ほどとなっています。

【山本苗屋 山本与志夫 社長】
Q毎年見ている風景と違う
「全然違う。だからけっこう捨てるのが多い、今回は収穫が出来なくて」

また、8月中旬に取材した際は、水不足などの影響で葉枯れしていたトウモロコシやサトイモも水やりの頻度を増やすなどして工夫した結果、約3週間ほど経ち、葉っぱの色は回復傾向に。しかし…

【山本苗屋 山本与志夫 社長】
Q.例年に比べると太りは
「太りが悪い」

肝心の実りは例年に比べると一回りほど小さくなっていました。山本さんはそれでもこれから降る雨や今後の水まきなどを工夫して、これから成長を続ける秋野菜に期待を寄せていました。

【山本苗屋 山本与志夫 社長】
「これで、野菜で、挽回できればいいと思う」最終更新日:Wed, 06 Sep 2023 19:01:19 +0900