
現職の花角氏が勝利した新潟県知事選をめぐり、県内の各政党はそれぞれの思惑のもと、候補者の支援にあたりました。来年には統一地方選も控える中、今回の結果は県内政界の構図にどう影響を与えるでしょうか。
■自民 花角氏を全面的にバックアップ
告示を前に行われた花角さんの事務所開き。花角さんを支える各政党関係者が集まりました。
今回、自民・維新・国民・公明が花角さんを支えましたが、特定の政党色を消し、幅広く支持を集めようと、『県民党』を掲げる花角さんの意向を受け、いずれも“推薦”より一段弱い“支持”にとどめました。
それでも選挙戦の実務を中心となって担い、全面的にバックアップしたのは初出馬の時から支える自民党です。
【自民党 国定勇人 衆院議員】
「どうか皆さん、花角さんを再び堂々たる成績で県政に送り出していただけないでしょうか」
【自民党 内山航 衆院議員】
「私たちがしっかりと花角候補を勝たせるということに尽きる」
国会議員や県議が各地域の街宣などの活動を引っ張ると、党本部からも幹部が来県。
【自民党 西村康稔 選対委員長】
「もう勝っている、そんなふうに思ったら勝負は負けます。油断すると負けます」
過去の地方選で自民党が支援する候補が落選したケースを踏まえ、楽観ムードも漂う組織の引き締めを図り戦いました。
■衆院選で“中道”惨敗…候補擁立に影響
一方、そんな現職の出馬表明に先んじて独自候補の擁立方針を示していたのが野党の立憲民主党です。
【立憲民主党県連 西村智奈美 代表(当時)】
「県知事候補については擁立を検討する責任がある」
当時、国会議員7人を擁する県連として自民が支える現職に対抗しようと模索しますが、その後に行われた衆院選で公明と結成した新党『中道改革連合』が惨敗。
県内の立憲出身候補も全敗すると状況は一変します。
【中道改革連合 西村智奈美 衆院議員】
「(Q.知事選の対応は?)今は状況が変わったというところまでしか申し上げることができない」
【中道改革連合 菊田真紀子 衆院議員】
「ちょっとそこまで思いが至っていないので、今の時点ではコメントできない」
勢いは一気に萎み、知事選の候補者擁立は宙に浮いた状態となり、立憲と公明の地方組織の合流も議論は進まず。
こうした中、公明、さらには県議会で同じ会派を組む国民も立憲の候補者擁立を待たず、花角さんの支持を決定しました。
■土田氏擁立も野党は分裂「力弱まっていた」
その後、告示が迫る中、立憲の森裕子参院議員が中心となり、かつて自身の秘書を務め、県議1期目途中の土田竜吾さんを擁立。
社民が支持したものの野党は分裂する形に。
こうした状況のもと、土田さんを支援した立憲出身で中道の議員などは公明との関係性にも配慮しなければならない微妙な立場に置かれました。
そして、結果は惨敗。
【中道改革連合 菊田真紀子 衆院議員】
「地域事情があるので、党本部にも理解をいただいて、それぞれの立場でやるということだった。色んな制限がある中で、それぞれ持てる力を発揮して戦ってくださった」
【立憲民主党 森裕子 参院議員】
「衆院選ビフォーアフターで非常に難しくなった。我々の力が弱まっていた時期でもあったので」
■統一地方選挙へ勢いづく自民 野党は「混沌」
こうして決着した知事選を終え、各政党が次に見据えるのは、来年に控える統一地方選挙です。
【自民党県連 岩村良一 幹事長】
「非常に熱心な熱い応援をしてくださったので、これは必ず来年の統一地方選にもつながっていくんだろうと」
花角さんの圧勝で勢いづく自民に対し、分裂することになった野党。
【公明党県本部 市村浩二 代表】
「いったん、ノーサイドという言葉を使わせていただくと思うが」
【国民民主党県連 上杉知之 代表】
「個人としてはノーサイドで、また一緒になってやっていけると思っている」
ただ、そう簡単にうまく行くかは不透明です。
【立憲民主党県連 大渕健 代表代行】
「混沌とした状況。これほど足元がおぼつかない、先の見通せない状況は初めて」
【公明党 安沢峰子 県議】
「統一地方選も公明党のまま行くし、また政策面で合わないところもあるので、そこはやはり、私たちの意思が合う政策が合うところとやっていくべき」
果たして、今回の知事選の結果は今後の県内の政界の構図にどのような影響を与えるのでしょうか。
最終更新日:Tue, 02 Jun 2026 22:00:00 +0900



